中年パパとその予備軍たちへ送る

40代サラリーマン、頑張っています

40代中年男性も要注意?!不妊治療は女性だけのものではありません

 

前の記事で、女性が40歳を過ぎてからの妊娠の難しさに触れました。

不妊治療は女性だけが気にすればいいのでしょうか?

そうではありません。

男性側に原因がある場合も結構あるんです。

今回は男性側の不妊治療について見ていきたいと思います。

<目次>

 不妊の原因 男女別の割合

不妊の原因を、男女別で見てみます。

  • 女性だけに原因がある:41%
  • 男性だけに原因がある:24%
  • 男女共に原因がある:24%
  • 不明:11%

 なんと48%が男性側に原因があることがわかります。

つまり不妊の約半数は男性の側になんらかの異常があると考えられ、このような場合を男性不妊といいます。

中年パパ予備軍は男性から取り組む不妊治療を

不妊症を早期発見するために最も重要なのは精液検査を受けることです。

男性不妊の実態調査によると、カップルの約半数が精液検査の結果を「女性が一人で聞いた」との事です。

男性は自分の体のことにもかかわらず、女性任せにしている人が多いというのが実態のになっております

 

不妊治療は「女性の問題」ではなく、「男女二人の問題」という意識を持つことが大切です。

 

女性の検査や治療ばかり長年続けても子どもが授からず、ようやく男性の検査をして精子に原因があると分かったときには、夫婦ともに年齢を重ねていて授かりにくくなっていた、ではあまりにも悲しすぎます。

 

不妊治療は時間との勝負でもあるので、大切な時間をロスしないために、男性ができるだけ早く精液検査を受けて精子の状況を知っておくべきです。

そして、受診するときは二人で一緒に話を聞き、二人で考えていくと気持ちでいきましょう。

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男性不妊症を早期発見するためのスクリーニング検査(疑いのある人を発見する検査)

病院に行かなくても、簡単に自分で観察することができるキットなどが市販されています。

女性よりも男性の方が簡単に調べることが出来ますので、利用してみてはいかがでしょうか。

男性不妊症の原因は

国内の男性不妊の実態調査によると、男性不妊症の原因はおおまかに3種類に分かれます。

  • 精子に何らかの問題がある「造精機能障害」:82.4%
  • 勃起障害・射精障害などの「性機能障害」:13.5%
  • 精子はできているのに出てくることができない「閉塞性精路障害」:3.9%

原因は一つとは限らず、複数の原因が重なっている場合もあります。


造精機能障害 

男性不妊の原因の多くが造精機能障害です。

精子をつくり出す機能自体に問題があり、精子をうまくつくれない状態です。

精巣や内分泌系(ホルモン分泌等)の異常が障害をひき起こしています。

 

一度の射精で精子の数は数億とされておりますが、そのうち子宮の前で99%が死滅し、子宮には数十万以下となり、卵子の周囲まで到達できるのは数百以下になってしまいます。

相当に困難な道のりですね。

そのため精子の数が少なかったり、運動性に乏しい場合は卵管に到達する精子が減り、妊娠しない原因となります。

 

造精機能障害の種類
無精子症

造精機能障害の中でも重い症状です。精液中に精子が一匹もいない状態ですが、精巣や精巣上体に精子が存在していれば、顕微授精などの不妊治療で受精・妊娠することが出来ます。

乏精子症

精液の中に精子はいるけれど、その数が少ないという症状です。精子の数が基準を少し下回る程度であれば、タイミング法などを行います。さらに精子の数が少ない場合、人工授精、体外受精、顕微授精等の不妊治療を行います。

精子無力症

精子の数は正常にあるけれど、製造された精子の運動率が悪い症状です。その精子の状態により人工授精や顕微授精などの不妊治療を行ないます。

 

性機能不全

性的欲求や性的興奮とオーガズムなどが、減退・欠如する状態をいいます。

 勃起障害(ED、勃起の状態や持続時間が不十分で性行為が行えない又は不十分な状態)、早漏(射精が早期に生じ、性行為に満足を得られない)、オーガズム障害・遅漏(オーガズムに達しない、又は時間がかかりすぎ、射精困難で満足が得られない)等があります。

後天性の男性不妊の原因は、ストレス、アルコール、喫煙、肥満・糖尿病、病気や薬の影響、精巣の損傷もしくは機能障害、精子の産出あるいは射精に関するトラブルなど様々なものが考えられます。

男性不妊のその他の原因と種類

精索静脈瘤

陰嚢内の温度が上がる等から精巣の発育不全などを発症し、精子形成に悪影響を与える

閉塞性無精子症

精子の通り道である精管の一部がつまる等癒着しているため、精子が運ばれずに、精液の中に精子がいない状態

先天性精管欠損

生まれつき精管が備わっておらず、精子は精巣内に閉じこめられた状態

膿精液症

前立腺や精嚢等の炎症により、精液中に白血球が増え、精子の運動率を低下させてる状態

無精液症

精液が造られない状態

逆行性射精

精液が尿道に送られずに膀胱に逆行する状態

勃起不全(ED)

性交時に十分な勃起が得られない、あるいは十分な勃起が維持できない、満足な性交が行えない状態

膣内射精障害

膣内で射精することが困難になる状態

 

こうして見ると、男性不妊症にはたくさんの種類があることがわかります。

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男性不妊の治療方法と対策

精子に問題がある場合

日々の生活習慣を改善したり、抗酸化作用のあるサプリメントを服用したりして数や運動率の改善を試みます。

効果がなければ人工授精、体外受精などに進みます。

精索静脈瘤・無精子症の場合

造精機能障害の中には「精索静脈瘤」と呼ばれる、精巣周辺の血管がこぶ状に肥大したものが原因となっている場合があり、男性不妊症の30~40%に見られます。

顕微鏡を用いて精巣の静脈を縛って固定する手術で精子の状態が改善し、妊娠につながるケースもあります。

男性の約10人に1人は精索静脈瘤があり、あっても症状が出ない人もいます。ただ、精索静脈瘤を手術で治すと精子の状態が良くなるというデータも多く出ています。

 

また、無精子症の中には、精巣で精子がつくられにくい「非閉塞性無精子症」の場合と、精子の通り道である精管が生まれつきなかったり、性感染症で精管が詰まっていたりするなどの理由で、精子はつくられているのに出てくることができない「閉塞性無精子症」の場合があります。

精管をつなぎ直す手術(精路再建術)をすることもありますが、できない場合はTESE(Testicular sperm extraction, 精巣内精子採取術)といって、陰のうの皮膚を小さく切開し、直接精巣から精子を取り出した後、顕微授精をするケースが多いです。

 

精索静脈瘤の手術、精路再建術、TESEといった手術は、泌尿器科領域の生殖医療専門医が行うが、まだ専門医の数が少なく、限られた医療機関でしか行われていないのが現状です。

 

性機能障害の場合

造精機能障害の次に多い男性不妊症の原因が「性機能障害」です。

勃起障害(ED)の場合はPDE5阻害薬(バイアグラ、レビトラ、シアリスなど)による薬物療法が主に用いられ、これで改善する人が多いと言われています。

問題なのは射精障害です。

マスターベーションでは射精できても、セックスで射精できないという腟内射精障害が不妊治療の現場でも問題になっています。

腟内射精障害の原因の約半数は、不適切なマスターベーションだそうです。

射精障害ではない人を含めた一般の3000人に聞いた調査によると、床に陰部を強く押し付ける、ぎゅっと握る、足を伸ばしていないと射精できないといった不適切なマスターベーションをしている人が約10%弱の割合で存在し、これらの人はそうした強い刺激でないと射精できなくなってしまい、将来、腟内射精障害に進む可能性があるといいます。

まとめ

結局のところ、まとめはシンプルです。

不妊治療を始める時、真っ先に男性が検査し、異常が無いかの確認を行います。

異常が無ければ良し、次のステップへ。

そして異常があれば早急に対応して下さい。