中年パパとその予備軍たちへ送る

40代サラリーマン、頑張っています

40代中年男性は生殖機能が低下している?かもしれません

男性は「何歳になっても子供ができる」というイメージがありませんか?

 

一般的に女性が35~40歳あたりで急激に不妊のリスクが高まる「卵子の老化」はよく知られています。

しかし、「精子の老化」については大半の人が知りません。

 

つい私たち男性は、「あっちの方が大丈夫なら、子供が作れる」と思いがちですが、実際はそうでもないようです。

 

女性の加齢による不妊症の事だけでなく、男性の加齢による不妊症・流産のリスクについても、少し考えていきましょう。 

 

男性の世代別による精液・精子のデータ

年代

40歳以下

40~49歳

50歳以上

人数

233

323

116

年齢

35.5±2.9

44.1±2.9

54.3±4.5

精液量(mL)

3.7±8.5

2.7±1.5

2.1±1.5

精子濃度(106/mL)

76±55

76±63

59±57

精子運動率(%)

57±14

53±16

43±18

総運動精子数(106

262±116

160±163

110±152

 Stewart AF and Kim ED. Fertility concerns for the aging male. Urology 78:496-499, 2011 よりデータを引用し作成

(一般社団法人 日本生殖医学会ホームページより引用 http://www.jsrm.or.jp/public

 

上表のデータから加齢により男性の精液や精子の衰えを見ることが出来ます。

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男性の加齢は不妊症・流産にどんな影響を与えるのか

成人男性の精巣では、生涯を通じて精子がつくられます。

しかし、加齢とともに少しずつその機能が低下することがわかっています。

精巣の大きさも少しずつ小さくなり、男性ホルモンをつくる力も緩やかに低下していきます。

しかし両方の精巣が無くならない限りいわゆる「去勢」状態になることはありません。

女性でみられる閉経のような変化が無く、個々の健康状態にも違いがあることから、男性では年齢で不妊症に区切りをつけることが難しくなっています。

体外受精や顕微授精などの生殖補助医療の成績と男性の加齢との関係について様々な報告がされています。

 

加齢と共に精子の数は減る?

1日あたりにつくられる精子数は加齢とともに減少します。

しかし、精液の量も減るため、精子の濃度はあまり変わらないとされています。

先ほどの表を見ると、30歳代と比較すると50歳代では精液量は3~22%、精子運動率は3~37%、精子正常形態率は4~18%低下すると報告されています。

しかし、一般に高齢の男性の配偶者は高齢であることから、精液所見の低下がどの程度不妊症に関係するかを知る事は現実的には難しいと考えられます。

運動している精子を見つけることが可能であれば、体外受精や顕微授精などで妊娠出産が期待できる為、精子減少と不妊症を結びつけるのはさらに複雑です。

 

加齢と共に体外受精や顕微授精の成功率は下がる?

運動している精子が存在しても、その精子の機能が低下していれば、体外受精や顕微授精などの生殖補助技術によるによる受精率や妊娠率が低下します。

男性の加齢と生殖補助技術の成績に関する過去の報告では加齢による影響があるのかないのか、統一された見解がないのが現状です。

配偶者の年齢も考慮する必要がありますが、最近の報告の中には女性と同様、男性でも35歳を過ぎると生殖補助医療による出産率が低下するとするものもみられています。

 

加齢と共に流産に与える影響がある?

女性の年齢や他の要因の影響を除いても、男性の加齢によって自然流産の確率が上昇すると報告されています。

また、45歳より高齢の男性では25歳未満と比較して自然流産の確率が約2倍になるとするものや、自然流産に与える影響は男性の40歳以上は女性の30歳以上に相当するとの報告もあります。

 

まとめ

加齢により精子の数や機能が低下することは間違いありません。

しかし個人差によるところも大きく、女性のようにはっきりとした生殖機能の低下については未だ不明です。

 

ただし、一つ言えることがあります。

 

子どもが欲しいと思うなら、男性もやっぱり若いうちに作っておくことに越したことはないようです。

何より子どもの相手をするのも、40歳を過ぎると体力的にもしんどいですしね。